基礎体温表のグラフの見方について
今日は「基礎体温表のグラフの見方」についてお話ししていきます。
健康で正常な女性の基礎体温は上のグラフのように、「低温期」と「高温期」の二相の曲線を描きます。
低温期・高温期の体温は、個人差があり多少前後しますが、一般的な目安として
低温期:36.2~36.3℃ / 高温期:低温期より0.3~0.5℃高い
と言われています。
●一般的な基礎体温表のパターン
[低温期と高温期]
生理が始まると、基礎体温が低くなり低温期が始まります。(14日程度)
生理期間は個人差がありますが、概ね5〜7日くらいです。
生理が終わると卵胞期になりますが低温相は続きます。
低温期にはエストロゲン(卵胞ホルモン)が多く分泌され、この間に卵巣や子宮は次の排卵や妊娠に向けて準備をしています。
高温期は排卵後、妊娠した場合に備えて子宮が最終準備をしている期間です。(14日程度)
高温期にはプロゲステロン(黄体ホルモン)が多く分泌され、このプロゲステロンの働きにより、基礎体温が上昇します。
高温期が9日より短い場合は病院で診察を受けられることをお勧めします。
[排卵日]
低温期から高温期に移る前に基礎体温がいったん下がる時期があります。
排卵は、この体温が下がる時か、その後の体温が上がっていく途中で起こるのが一般的です。
基礎体温でだいたいの排卵日は分かりますが、正確に特定することは不可能です。
[月経期]
高温期が続いたあと、基礎体温が下がり始めたら、そろそろ次の生理が始まります。
まとめ
基礎体温のグラフで大事なのは、
1.生理の後に、一定期間の低温期間がある。
2.ある時点から体温が上がり、高温期が続く。
3.次の生理が始まる頃に体温が下がる。
基礎体温のパターンは個人差があったり、同じ人でも体調によって変わることがあるので、グラフのようになっていなくても、このような特徴が見られ、2相に分かれていれば問題はありません。