冬の感染症と妊活 〜インフルエンザが流行る時期に気をつけたいこと〜

寒さが深まり、インフルエンザなどの感染症が増えてくる季節、大阪では注意報レベルを超えてきているそうです。
妊活中の方にとって、この時期の体調管理はとても大切です。
風邪やインフルエンザで体調を崩すと、排卵やホルモンバランスにも影響が出やすいため、日々の過ごし方に少し気を配っていきましょう。

冬に感染症が増える理由と妊活への影響

冬は「冷え」と「乾燥」により、体の防御力が落ちやすくなります。
東洋医学では「正気(体の抵抗力)」が弱まると、外からの「邪気(ウイルスなど)」が侵入しやすくなると考えます。

発熱や炎症によって体がエネルギーを消耗すると、女性では卵巣機能の一時的な低下や生理周期の乱れが起こることも。
また、感染によるストレスや睡眠不足もホルモン分泌に影響し、高温期が短くなる・排卵がずれるといった変化が見られることがあります。

■ 感染症にかかった場合、妊活スケジュールへの影響は?

風邪やインフルエンザなどで高熱が出た場合、体は回復を最優先に働きます。
このため、排卵が遅れたり、卵胞の育ちが一時的に止まることもあります。

人工授精や体外受精などの治療を受けている方の場合、体調によって採卵や移植スケジュールを延期せざるを得ないケースもあります。
特に高熱や強い炎症があるときは、子宮内膜や卵子の質にも影響するため、無理に進めず「回復を待つ」ことが大切です。

一度体調を崩したあとは、からだのリズムが整うまで1〜2周期ほどかかることもあります。
焦らず、しっかり休むことが、結果的に良いコンディションで次の周期を迎えることにつながります。

■ 腸内環境を整えることが免疫力アップのカギ

免疫の約7割は腸で作られています。
腸内環境が乱れると、ウイルスや細菌に対する防御力が低下するだけでなく、女性ホルモンの代謝にも影響します。

腸の働きが鈍ると、老廃物が溜まりやすくなり、血流も滞り、冷え・肌荒れ・ホルモンバランスの乱れを引き起こします。
これは東洋医学でいう「気血水の巡りが悪い状態」にあたります。

発酵食品(納豆・味噌・甘酒・ヨーグルトなど)や食物繊維(根菜・海藻・きのこ類)を積極的に摂り、
冷たい飲み物を控えることで、腸の「温かさ」と「流れ」を保ちましょう。

腸が整うと、免疫力だけでなく、ホルモンのリズムも安定し、妊娠しやすい体に近づきます。

■ 感染症予防のために気をつけたいこと

身体を冷やさないこと
 特に「首・お腹・足首」を冷やさないように。冷えは免疫力を下げる最大の敵です。
 温かい飲み物を選び、外出時はマフラーや腹巻きで保温を。

睡眠と休息をしっかりと
 夜更かしが続くと体の防御力が下がります。
 東洋医学でいう「腎」は生命力の源。十分な睡眠が「腎精」を養い、妊娠力を守ります。

手洗い・うがい・加湿を習慣に
 乾燥は粘膜を傷つけ、ウイルスが侵入しやすくなります。
 部屋の湿度を50〜60%に保ちましょう。

■ 積極的に摂りたい栄養素

・ビタミンC
 免疫細胞を活性化し、感染予防に◎。
 ブロッコリー、キウイ、いちごなどを毎日少しずつ。

・ビタミンD
 免疫調整作用があり、妊娠にも関わる重要な栄養素。
 鮭・卵・干し椎茸など、冬でも意識的に摂取を。

・たんぱく質
 体を温め、免疫物質の材料にも。
 鶏肉・豆腐・卵・魚をバランスよく摂りましょう。

・鉄分・亜鉛
 血を作り、ホルモンバランスを整えます。
 レバー、あさり、赤身肉、牡蠣などがおすすめです。

■ 東洋医学的なセルフケア

体調が崩れやすい時期は、「風邪の入り口」といわれる**風池(ふうち)・風門(ふうもん)**のツボを温めたり、
背中にお灸をして「衛気(えき:体を守るエネルギー)」を強めるのも効果的です。

「体を温め、腸を整え、気を巡らせる」ことが、結果的に妊娠しやすい体づくりにつながります。

■ まとめ

冬はインフルエンザや風邪などの感染症が増える季節。妊活中の方にとって、体調管理は妊娠力に直結する重要なポイントです。

感染症が妊活に与える影響

  • 高熱や炎症によって排卵や卵胞の発育が一時的に遅れることがある

  • 人工授精や体外受精のスケジュールを延期せざるを得ない場合もある

  • 回復までに1〜2周期かかることがあるため、焦らず体調を整えることが大切

日常で意識したいこと

  1. 体を冷やさない:首・お腹・足首を温め、温かい飲み物や服装で保温

  2. 睡眠と休息をしっかりと:夜更かしを避け、腎精を養う

  3. 手洗い・うがい・加湿:乾燥やウイルス侵入を防ぐ

腸内環境を整える

  • 発酵食品や食物繊維を意識的に摂取

  • 腸が整うことで免疫力アップ、ホルモンバランスも安定

  • 冷たい飲み物を控え、腸を温かく保つ

栄養で体をサポート

  • ビタミンC・ビタミンDで免疫力を強化

  • たんぱく質で体を温め、免疫物質を作る

  • 鉄分・亜鉛で血とホルモンバランスを整える

東洋医学的セルフケア

  • 風池・風門のツボや背中のお灸で衛気を強化

  • 体を温め、気血水の巡りを整えることが妊娠力アップに繋がる


冬の妊活のポイントは「冷えない・無理しない・温める・腸を整える」


感染症を防ぎつつ体を整えることで、次の周期をより良いコンディションで迎えることができます。
焦らず、毎日の小さな習慣で免疫力と妊娠力を守りましょう。