妊活中、あなたの中性脂肪は大丈夫?

”中性脂肪”と聞くと、心筋梗塞や脳卒中など様々な病気の原因となるので、「数値が高くないから大丈夫」と思われるかもしれませんが、中性脂肪は体内にエネルギーを蓄えるという重要な役割があり、低すぎると体がエネルギー不足となり疲れやすくなったり、体温が低くなったりします。

妊活においても中性脂肪は重要な要素になります。
そこで、今回は意外と知られていない中性脂肪と妊活について、かすみちゃんと勉強していきましょう!

そもそも中性脂肪とは?

かすみちゃん
こうじ先生、こんにちは!
中性脂肪ってよく聞きますが、どういうものですか?
こうじ先生
中性脂肪とは、食事から摂取した栄養のうち、エネルギーとして使われる脂肪のこと
食事から取り入れるだけでなく、肝臓でも合成され余った分は皮下脂肪や内臓脂肪として蓄えられるんだよ。
かすみちゃん
脂肪っ‼︎
女子には脂肪って言葉は敵ですよ!低い方がいいんじゃないですか?
こうじ先生
確かに脂肪って聞くと嫌かもしれないけど、もちろん高すぎるのは良くないけど、低すぎるのも問題があるんだよ。
かすみちゃん
どういうことですか?
こうじ先生
中性脂肪にはエネルギーを蓄えるという大切な働きがあるので、少なすぎると疲れやすくなったり、休んでも回復しにくい、体温調整がうまくできなく低体温になったりすると言われているよ。
こうじ先生
他にも脂溶性のビタミン(A・D・E・K)をうまく吸収できなくなり、免疫力の低下や肌荒れにつながることもあるよ。
かすみちゃん
中性脂肪って低ければいいってわけではないんですね…。

中性脂肪の基準値

かすみちゃん
中性脂肪の基準値はどれくらいですか?
こうじ先生
一般的に『30~149mg/dl』が正常とされているよ。
かすみちゃん
結構幅がありますね~。
こうじ先生
どれくらいの数値で「中性脂肪が低い」というのは明確ではないけれど、概ね70を下回ると低中性脂肪の症状が出てくるという意見があるんだ。
かすみちゃん
中性脂肪が低くなる原因ってなんですか?
こうじ先生
中性脂肪が低くなる主な原因は、
①過剰な糖質制限。
②激しい運動で中性脂肪を必要以上消費している。
③肝臓に異常があり、中性脂肪の合成や貯蔵ができなくなっている。
④甲状腺機能亢進症(バセドウ病)により、中性脂肪が過度に消費されている。
⑤体質や遺伝などの先天的な問題。
かすみちゃん
中性脂肪が低い時の対策はどうすればいいですか?
こうじ先生
③〜⑤の場合は、医師の診断や指導が必要なことがあるので、まずは病院に相談することが大切。
こうじ先生
①〜②の場合は、
食生活の見直し、特にエネルギー源になる脂質や炭水化物、タンパク質などバランスのよい食事を1日3食摂るようにすることと、激しい運動は控えて適度に体を動かすようにする。

まとめ

  • 中性脂肪は血液中に流れている脂肪の一種。
  • 中性脂肪はエネルギーとして使われる。
  • エネルギーとして使われずに余った中性脂肪は、皮下脂肪や内臓脂肪として蓄えられる。
  • 基準値より中性脂肪の数値が高い場合は、動脈硬化や脳卒中の原因になる可能性がある。
  • 基準値より低い場合は、極度のエネルギー不足の状態
  • 中性脂肪の目安は明確ではないが、70以下で症状が出ることが多い。
  • 中性脂肪が低い場合は、肝臓疾患は甲状腺機能亢進症が原因となっていることもある。
  • 過度な食事制限やダイエット、激しい運動習慣がある人は、食生活、運動習慣を見直す。
  • ファスティングや欠食はエネルギー不足になるのでNG!