妊活中、甲状腺機能低下といわれました。

妊活をされている方で、病院やクリニックで検査をした際に甲状腺ホルモンの数値を指摘される方があります。

実際にかすみ堂に来院いただいている方でも、「日常生活には問題は無いけど、妊娠するためには…。」と言われたという事が多くあります。

中でも甲状腺の機能が低下している場合が多いので、今回は甲状腺機能低下と妊活についてかすみちゃんと勉強していきましょう!

甲状腺ってなに?

かすみちゃん
こうじ先生、こんにちは
甲状腺ってなんですか?
こうじ先生
甲状腺はのどぼとけのすぐ下にあって、「甲状腺ホルモン」を出す内分泌器官なんだ
かすみちゃん
甲状腺ホルモンの役割ってなんですか?
こうじ先生
甲状腺ホルモンの主な働きは、新陳代謝を促進したり、交感神経を刺激する事だね
車で例えるならアクセルの役割。
甲状腺ホルモンのはたらき

甲状腺の機能低下とは?

かすみちゃん
甲状腺の場所や働きは分かりましたけど、甲状腺の機能低下ってどういうことですか?
こうじ先生
甲状腺の機能低下は甲状腺の働きが鈍くなって、本来の働きである新陳代謝を促進したり、交感神経を刺激する事ができなくなっている状態のこと。
症状は一般的に、無気力、疲労感、むくみ、寒がり、体重増加、動作緩慢、便秘、記憶力低下などがあるけど、軽度の甲状腺機能低下では症状が分かりにくいことが多いんだ。
かすみちゃん
どうして甲状腺機能が低下すると妊活によくないのですか?
こうじ先生
甲状腺ホルモンは卵の成長に必要なホルモンで、十分に甲状腺ホルモンがないと、卵の成長に影響して排卵までの日数が長くなったり、排卵ができなかったりするんだ。
こうじ先生
他にも、子宮内膜が厚くなりにくかったり、着床しにくくなったり、高プロラクチン血症になるとの症例もあるよ。
かすみちゃん
本当に妊活にはよくないことばかりですね…。
甲状腺機能低下と言われたらどうすればいいですか?
こうじ先生
まずは病院で処方されたお薬をきちんと飲むことと、ヨウ素を多く含む海藻類は控えること。
こうじ先生
それと甲状腺ホルモンの合成や活性化に鉄が必要なので、貧血の人は鉄分をしっかり補給する事。
こうじ先生
あと、エネルギー不足になると甲状腺の活動が弱くなる可能性があるので、空腹時間が長くならないように、タンパク質や脂質が多いもの(ゆで卵やチーズ、ソーセージなど)で間食することがおすすめ。
ファスティングや欠食はNG!
かすみちゃん
甘い物やお菓子を食べてはいけないんですか?
こうじ先生
絶対にダメとは言わないけど、血糖値が上がりやすいものを食べるも、卵の質に影響するので控えるほうがいいね。
どうしても甘い物やお菓子という時は、GI値の低いものを選ぶようにするといいかな。

まとめ

  • 甲状腺は喉仏の下にある内分泌器官。
  • 甲状腺ホルモンの主な働きは「新陳代謝の促進」と「交感神経の刺激」で、アクセルの役割。
  • 甲状腺機能が低下すると、無気力、疲労感、むくみ、寒がり、体重増加などみられる。
  • 妊活において、甲状腺機能低下は卵の成長が遅くなったり、排卵できなくなることがある。
  • 他にも、子宮内膜が厚くなりにくくなる、着床しにくくなる、流産の可能性が高くなる、高プロラクチン血症になることもある。
  • 薬が処方されている場合はきちんと薬を服用する。
  • ヨウ素を多く含むワカメや海苔などの海藻類は控える。
  • 甲状腺ホルモンの合成や活性化には鉄が必要なので、鉄分を補給する。
  • エネルギー不足にならないように、タンパク質や脂質を含む間食をする。
  • ファスティングや欠食はNG!