PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)で妊活をしている方の多くが、「どうやって排卵させるか」「卵の質をどう高めるか」ということばかりに意識が向いてしまいがちです。
もちろん、これらも大切な要素ではありますが、実はもっと根本的で重要なことがあります。
それは、「体の土台づくり」です。
排卵や卵子の質は、あくまで結果として現れるもの。その結果を左右しているのは、あなたの体全体の状態なのです。
なぜ「体の土台」が最優先なのか
PCOSは単なる婦人科系の問題ではなく、体全体のバランスの乱れが卵巣に現れている状態です。
つまり、卵巣だけにフォーカスしても、根本的な解決にはなりません。
例えば、荒れた土壌にどんなに良い種を植えても、うまく育たないのと同じです。
妊娠というのは、体という畑が整って初めて可能になる自然な営みなのです。
体の土台を支える4つの柱
1. ホルモンバランス
PCOSでは、アンドロゲン(男性ホルモン)が過剰になったり、インスリンの働きが関わってホルモンバランスが乱れたりします。
しかし、このホルモンバランスは次に述べる血糖値や自律神経とも深く関係しています。
ホルモンだけを薬で調整しようとしても、他の要素が整っていなければ、また元に戻ってしまうことが多いのです。
2. 血糖コントロール
PCOSの方の多くが、インスリン抵抗性を抱えています。
血糖値の乱高下は、ホルモンバランスを崩すだけでなく、炎症を引き起こし、卵巣機能にも悪影響を与えます。
血糖値を安定させることは、排卵を促すだけでなく、妊娠しやすい体づくりの基本中の基本です。
食事のタイミング、内容、食べ方まで、すべてが関わってきます。
3. 自律神経のバランス
現代人の多くが、交感神経優位の状態(常に緊張・興奮状態)で過ごしています。
この状態では、生殖機能は後回しにされてしまいます。
体は「今は生き延びることが最優先」と判断し、妊娠のためのエネルギーを振り分けてくれないのです。
リラックスできる時間、質の良い睡眠、ストレス管理が、想像以上に妊活に影響します。
4. 全身の炎症と栄養状態
慢性的な炎症は、卵巣機能を低下させます。
また、栄養不足(特にタンパク質、ビタミンD、オメガ3脂肪酸、鉄など)は、ホルモン合成や卵子の質に直結します。
体全体の細胞が元気であることが、結果として良い卵子を育てることにつながります。
価値観を少し変えてみる
多くの方が「早く排卵させたい」「今すぐ妊娠したい」と焦る気持ちを持っています。
その気持ちはとてもよく分かります。
しかし、ここで少し立ち止まって考えてみてください。
「今すぐの排卵」を目指すのではなく、「3ヶ月後、6ヶ月後に自然に排卵できる体」を目指す。
この視点の転換が、実は最も妊娠への近道だったりするのです。
具体的に何から始めればいい?
体の土台づくりは、特別なことではありません。
日常生活の中で、少しずつ整えていくことができます。
- 朝食にタンパク質を取り入れる(血糖値の安定)
- 夜はスマホを早めに置く(自律神経の調整)
- 週に2〜3回、軽い運動をする(インスリン感受性の改善)
- 深呼吸やストレッチの時間を持つ(副交感神経の活性化)
- 加工食品を減らし、ホールフードを増やす(炎症の軽減)
どれも地味に見えるかもしれません。
でも、こうした積み重ねが、あなたの体を根本から変えていきます。
まとめ:焦らずでも確実に
PCOSの妊活で本当に大切なのは、排卵そのものではなく、「排卵できる体づくり」です。
ホルモンバランス、血糖コントロール、自律神経、栄養状態。
これらすべてが整ったとき、体は自然と「妊娠できる状態」になっていきます。
排卵はゴールではなく、体が整った結果として訪れるものです。
今日から、卵巣だけでなく、体全体に目を向けてみませんか?
あなたの体は、あなたが思っている以上に、妊娠する力を持っているはずです。
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