「排卵はしています」
「検査では特に異常はないと言われました」
それでも妊娠に至らないと、多くの方が理由が分からず不安になります。
妊娠は排卵さえしていれば自然に成立するものだと思われがちですが、実際にはそうではありません。
性行為から妊娠が成立するまでには、体の中でいくつもの工程があり、そのどこかで流れがうまくいっていないと、妊娠にはつながりません。
ここでは、その流れに沿って、不妊につながりやすいポイントを具体的に説明します。
①性行為の段階で起こる問題
妊娠は、精子と卵子が出会うずっと前、性行為が無理なく行われるかどうかという段階から始まっています。
この時点で心や体に負担がかかっていると、その後のプロセスへ進みにくくなってしまいます。
女性側で起こりやすい問題
女性側も、妊活中は無意識のうちに緊張が強くなりやすくなります。
排卵日に合わせることへの意識や、うまくいかなかったときへの不安が重なると、体がこわばり、リラックスしにくい状態になります。
その結果、性交時に痛みや違和感を感じたり、性行為そのものが負担に感じられることがあります。
また、冷えや血流不足があると骨盤内の環境が整いにくくなり、体が性行為を受け入れにくい状態になることもあります。
気持ちでは前向きでも、体がついてこないと感じる背景には、こうした体の状態が関係している場合が少なくありません。
男性側で起こりやすい問題
妊活が始まると、「排卵日に合わせなければならない」「失敗できない」といった思いが強くなり、性行為そのものがプレッシャーになることがあります。
その影響で、勃起しにくくなったり、途中で維持できなくなったりと、これまで感じたことのない変化が起こる場合があります。
こうした状態は気持ちの問題だけで起こるわけではありません。仕事の忙しさや睡眠不足、慢性的なストレスが続くことで自律神経のバランスが崩れ、体が常に緊張した状態になります。
すると血流が低下し、生殖に関わる働きが後回しにされることで、性機能が本来の力を発揮しにくくなってしまいます。
この段階で大切なこと
性行為の段階で起こる問題は、検査では異常が見つからないことも多く、「気持ちの問題」と言われてしまうことがあります。
しかし実際には、体が緊張しすぎて余裕を失っているサインであることが少なくありません。
妊娠に向かうためには、まず性行為が負担にならず、自然な流れで行えることが大切です。
心と体がリラックスし、本来の反応を取り戻すことが、その先の妊娠成立へとつながっていきます。
②精子の数や質の問題
射精ができていても、精子の状態が妊娠に大きく影響します。
精子の数が少ない、動きが弱い、途中で止まってしまうといった場合、卵子までたどり着ける精子が限られてしまいます。
精子は毎日作られるため、体調や生活習慣の影響を強く受けます。
下半身の冷えがある状態、長時間座りっぱなしの生活、睡眠不足や慢性的なストレスが続くと、精子を作る環境そのものが悪くなり、質が安定しにくくなります。
検査で軽度の異常と言われた場合でも、妊娠には影響しているケースは少なくありません。
③膣内・子宮の入り口で精子が勧めない問題
膣内に入った精子は、子宮の入口である頸管を通過して中へ進みます。
排卵期には、精子が泳ぎやすいサラッとした頸管粘液が分泌されるのが理想です。
しかしホルモンバランスが乱れていると、頸管粘液の量が少なかったり、粘り気が強くなったりして、精子が前に進みにくくなります。
また、膣内や子宮頸部に慢性的な炎症があると、精子が異物と判断され、途中で排除されてしまうこともあります。
精子はあるのに、子宮の中まで到達できていない状態です。
④子宮・卵管を通る途中での問題
精子と卵子が出会う場所は卵管です。
卵管は細い管ですが、ただ通っていればよいわけではなく、周囲の筋肉や内部の繊毛がリズムよく動くことで、精子や受精卵を運んでいます。
冷えや血流不足があると、この動きが鈍くなり、精子や受精卵がスムーズに移動できなくなります。
検査で卵管が詰まっていないと言われていても、動きが悪いだけで妊娠しにくくなるケースもあります。
⑤排卵が安定しない問題
排卵が安定しない問題
排卵は、脳からの指令とホルモン分泌、自律神経の働きが連動して起こります。
強いストレスや生活リズムの乱れが続くと、この連携がうまくいかなくなり、排卵が遅れたり、周期ごとにばらつきが出たりします。
排卵しているように見えても、卵子が十分に成熟していない場合もあります。
PCOSの方も、単に排卵しにくいというだけでなく、体全体のホルモンや血流のバランスが崩れていることが背景にあるケースが多く見られます。
⑥卵子の質の問題
卵子は精子と違い、生まれたときから長い年月、体の中に存在しています。
そのため、冷えや血流不足、慢性的な疲労やストレスの影響を長期間受け続けます。
卵子が十分に成熟していないと、受精しにくくなったり、受精しても途中で成長が止まってしまうことがあります。
年齢だけでなく、これまでの体の状態が卵子の質に影響していると考えられます。
⑦受精がうまくいかない問題
受精がうまくいかない問題
精子と卵子が出会っても、必ず受精が成立するわけではありません。
精子が卵子の殻を破る力が弱かったり、卵子側が受け入れる準備ができていないと、受精そのものが起こらないことがあります。
この段階は検査では確認しにくく、「原因不明不妊」と言われやすい部分でもあります。
⑧受精卵が育たない問題
受精が成立したあと、受精卵は細胞分裂を繰り返しながら成長します。
体の血流が悪かったり、体内環境が整っていないと、分裂のスピードが遅くなったり、途中で成長が止まってしまうことがあります。
受精はするものの胚盤胞まで育たないという方は、この段階で体のサポートが不足している可能性があります。
⑨子宮内膜が整わない問題
成長した受精卵が戻る場所が子宮内膜です。
子宮内膜は、赤ちゃんが過ごすベッドのような役割をしています。
内膜が薄い、血流が少ない、慢性的な炎症があると、受精卵がくっつきにくくなります。
冷え性の方や胃腸が弱く疲れやすい方は、子宮まで十分な血液や栄養が届きにくい傾向があります。
⑩着床しない・妊娠が続かない問題
着床しない・妊娠が続かない問題
受精卵が子宮内膜にくっつくことを着床といいます。
ホルモン分泌が不安定だったり、体が常に緊張状態にあると、着床がうまくいかなかったり、着床しても妊娠を維持できないことがあります。
妊娠初期は特に、血流とホルモンの安定が重要な時期です。
これらの問題に対して鍼灸ができること
妊娠までの過程では、血流やホルモン、自律神経、体の緊張状態など、体全体の働きが深く関わっています。
鍼灸は、ひとつの原因だけを見るのではなく、体の巡りやバランスを整えることで、妊娠しやすい環境を土台から支えるケアです。
妊活中は、知らず知らずのうちに体が緊張し、骨盤内の血流が低下しやすくなります。
鍼灸で緊張をゆるめ、血流を促すことで、卵巣や子宮に必要な酸素や栄養が届きやすい状態を目指します。
また、自律神経が整うことで、排卵や黄体期、妊娠初期に関わるホルモンのリズムを支えることにもつながります。
鍼灸は、今行っている治療や妊活を、よりスムーズに進めるための「体の土台づくり」として取り入れられる方が増えています。
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堺市の不妊専門のかすみ堂鍼灸院